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台湾日本語学習者の作文コーパス研究

作者:陳相州

出版社:瑞蘭際國有限公司

 

出版日期:2023/11/15

ISBN:978-626-7274-71-2

 

類別:論文專書

 

定價:400元

本書特色

本書特色

 

 

  本書利用語料庫內所收錄的台灣日語學習者所寫的作文,應用自動評價技術及統計方法,詳細調查台灣日語學習者在寫作前、寫作中、寫作後的各階段狀況,釐清台灣日語學習者的寫作發展過程。

 

內容介紹

內容介紹

  本書首先基於自動評價系統的結果,分析台灣日語學習者的寫作意識及其日語能力的影響。接著,分析學習者的寫作過程相關數據,分析不同日語程度的台灣日語學習者在寫作時的修改習慣。

 

再者,針對台灣日語學習者所寫的作文,調查自動評價系統各項目的評價結果與學習者的日語能力及學習年數的關聯。此外,透過與日語母語話者的比較,探討台灣日語學習者在意見文所使用的動詞的特點和誤用情況。最後,建置一個台灣日語學習者作文語料庫的搜尋系統並將其公開,期望更多的研究者能夠進行有關台灣日語學習者的產出能力的研究,並將研究成果回饋到日語教育現場。

 

作者簡介

作者簡介

陳相州

 

  日本名古屋大學國際言語文化研究科博士。目前為東吳大學日本語文學系副教授。專長為語料庫語言學、心理語言學、談話分析與音響分析。

  主要著作如下:

「日本語談話標識「だから」の韻律的特徴に関する一考察」(『表現研究』第88号 2008年)

中国語を母語とする日本語学習者の会話における「でも」「だから」の使用−使用位置及び

 共起表現を中心に」(『台灣日本語文學報』第27号 2010年)

「聴覚プライミング実験を用いた日本語促音の知覚研究−日本語母語話者と台湾人上級日本語

 学習者の比較」(『台灣日語教育學報』第15号 2010年)

「台湾人日本語学習者の日本語漢字二字熟語処理−単語親密度と学習者の語彙力による影響」

 (『台灣日語教育學報』第25号 2015年)

「台湾人日本語学習者の音韻情報処理に対する日本語単語親密度の影響」(『台灣日語教育學

 報』第31号 2018年)

「AIスピーカーを用いた初級日本語文法学習に関する一考察−動詞受け身形を例に−」(『台灣

 日語教育學報』第35号 2020年)

「台湾人日本語学習者の会話における副詞の使用に関する縦断研究」(『淡江外語論叢』第37

 号 2022年)

作者自序

作者自序

自序

 

 本書では、台湾日本語学習者が書いた作文を含むコーパスを利用し、自動評価技術や統計的な手法を活用し、学習者の作文の執筆前、執筆中、執筆後の各段階を詳細に調査し、台湾日本語学習者のライティングスキルの発展過程を理解することを目指しています。

 第1章では、本研究の背景、意義、目的を丁寧に解説しています。これに続く第2章では、台湾日本語学習者の作文データを収集し、分析するためのLARP at SCUコーパスの検索システムについて紹介し、その開発過程と特徴を詳述しています。第3章では、自動評価システム「jWriter」を用いて、学習者の日本語能力と作文執筆意識が言語的側面の評価に与える影響を分析しています。第4章では、異なる日本語レベルの学習者が作文を執筆する際の自己修正の様子を探ります。第5章では、「jWriter」を用いて、学習者の作文能力の縦断分析を行い、第6章では日本語意見文における動詞の使用特徴と誤用に焦点を当てています。

 これらの章を通じて、台湾日本語学習者の作文能力の発展とその過程における様々な要因を多角的に照らし出し、日本語教育に対する貴重な示唆を提供します。本書が日本語教育の現場、特に作文指導に携わる教育者の方々にとって、新たな視点と実践的な知識をもたらす一助となれば幸いです。また、日本語教育研究に興味を持つ読者の方々にとっても、本書が刺激的な議論の契機となることを願っております。

目錄

​目錄

第1章 序論

1.1.研究背景と研究意義

1.2.研究目的

1.3.本書の構成

 

第2章 LARP at SCUコーパスの検索システムの開発と分析

2.1.はじめに

2.2.学習者の日本語作文コーパス

2.2.1.公開中の学習者の日本語作文コーパス

2.2.2. LARP at SCUコーパスの検索システムを開発する意義

2.3.研究の目的

2.4.検索システムの開発

2.4.1.「LARP at SCUコーパス2022」の作成

2.4.2.ログイン・インターフェイス

2.4.3.検索インターフェイス

2.4.3.1.検索条件

2.4.3.2.検索設定

2.4.3.3.検索結果の表示

2.5.分析と考察

2.5.1.総語彙数

2.5.2.語彙の種類

2.5.3.考察

2.6.おわりに

 

第3章 学習者の日本語能力と執筆意識が作文の言語的側面の評価に与える影響−自動評価システム「jWriter」を用いた分析

3.1.はじめに

3.2.先行研究

3.2.1.自動評価システム

3.2.2.自動評価システムを使用した研究

3.2.3.学習者の作文執筆意識

3.3.仮説

3.4.分析材料

3.5.学習者の日本語能力

3.5.1.分析データ

3.5.2.分析結果

3.6.作文執筆に対する意識

3.6.1.分析データ

3.6.2.分析結果

3.6.2.1.書く・読む習慣

3.6.2.2.言語知識

3.6.2.3.全体構成

3.6.2.4.テーマ意識

3.6.2.5.論理表現力

3.6.2.6.読み手意識

3.6.2.7.執筆習慣

3.7.考察

3.8.おわりに

 

第4章 台湾日本語学習者の作文執筆過程における自己修正の種類と位置−日本語レベルによる相違に着目して

4.1.はじめに

4.2.先行研究

4.3.研究の方法

4.3.1.使用資料

4.3.2.分析の枠組み

4.3.3.分析の手順

4.4.分析と考察

4.4.1.対象

4.4.2.修正頻度

4.4.3.修正種類

4.4.4.修正位置

4.5.考察

4.6.おわりに

 

第5章 自動評価システムによる台湾日本語学習者の作文縦断分析

5.1.はじめに

5.2.自動評価システム

5.3.データ

5.3.1.分析材料

5.3.2.学習者のグループ分け

5.4.評価項目ごとの分析

5.4.1.長文作成力

5.4.2.語の多様性

5.4.3.漢語力

5.4.4.難解語

5.4.5.接続表現

5.4.6.まとめ

5.5.診断的評価の項目の評価点に影響する要因

5.5.1.長文作成力

5.5.2.語の多様性

5.5.3.漢語力

5.5.4.難解語

5.5.5.接続表現

5.5.6.まとめ

5.6.考察

5.7.おわりに

 

第6章 台湾日本語学習者における日本語意見文にみられる産出動詞の特徴−多様性・規則性と誤用の分析を中心に

6.1.はじめに

6.2.研究課題

6.3.分析材料

6.4.分析対象

6.5.分析手順

6.6.全体的な動詞の使用状況

6.7.動詞の多様性と規則性

6.7.1.動詞の多様性についての分析

6.7.2.動詞の規則性についての分析

6.7.3.動詞の多様性と規則性についての考察

6.8.動詞の誤用

6.8.1.動詞誤用についての分析

6.8.2.動詞誤用についての考察

6.9.おわりに

 

第7章 総括

7.1.はじめに

7.2.本書のまとめ

7.3.研究課題への回答

7.4.作文教育への示唆

7.5.今後の課題

 

初出及び研究助成金の一覧

参考文献

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